SPORE～種族繁栄シミュレーションゲーム

以前、イギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンス著「利己的な遺伝子」という本に挫折した経験がある。
私のアタマじゃついてけなかったわけだが、平たく言うと、生物ってぇのは自分の遺伝子をいかに広め繁栄させるかってことを目標にしてるらしい。
要するに自分勝手なわけで、面白いことに自分勝手なヤツほどその野望を成功させることができるって、そんなことが書かれた本だったはず。
挫折はしたがその考えには今でもナットクしていてできるだけ欲望のまま生きるようにしている(ホドホドにね)。

そんな折、「小さなキミの細胞が、やがて宇宙を支配する。」というキャッチフレーズが目に飛び込んできた。
私の遺伝子が全宇宙で繁栄するってことか？
それこそ生物として永遠の野望ではないか！
よく読んでみるとシムシティの生みの親、ウィル・ライト(Will Wright)氏によるシミュレーションゲームだという。
ちなみにこのウィル・ライト氏はファミコン初期の名作「バンゲリングベイ」の作者でもある。
その最新のシミュレーションゲームがこの「スポア(SPORE)」だった。
思わず期待に胸が膨らんじゃいました。

詳しく見てみると「クリーチャー クリエイター 無料体験版」とある。
このクリーチャー クリエイター とはどうやらスポア内で繁栄させる生物を作成するツールらしい。
無料だっつうからとりあえずダウンロード。

「SPORE(TM) クリーチャークリエイタートライアル版」を起動するとまず登録が必要らしく滞りなく済ます。
いよいよクリーチャーの作成だ。


そこは新緑の森だろうか。
遠くに山も見える。
中央は少し開けていて円形の石造りの祭壇になっている。
最初の生物を作った時の神様はちょうどこんな感じだったんだろか。

祭壇の上に奇妙なものがふんわりと浮いている。
これは生物の元…？
胴体部分だろうか。

左サイドには手足などのパーツがパレットに並んでいる。
ようし、まずは足からセットするか。
なにせ人間の繁栄の要因に直立2速歩行は欠くことのできない要素だ。
好きな足を選んでドラッグ。
体の好きな部分につけることができるようだ。
やはりアンバランスなとこに付けると歩けなくなったりするんだろか？

腕は、と。
けっこう感覚的に操作できてストレスがないね。
適当に組み合わせて完成！
いや、色とかも設定できるのね。

こりゃすごい奥が深いぞ。
フィーリングで創るよりある程度プランをたててやらないと。
トライアル版は製品版より使えるパーツが少ないみたいだけど、それでも組み合わせパターンは凄まじい数に。
加えてパーツの取り付け場所、数、大きさ、状態など考慮するとまさに無限大だな。
おそらく世界中から集まるであろうクリーチャーたちを押さえ、宇宙の頂点に君臨するにはどうすればいいのだろう？
計算だけでなく運も必要なはずだ。
考えるだけでわくわくする。

とりあえずテストで創ってみたのはこちら。
アメリカガンチャン。
アメリカ原産種。
恐ろしい牙はマシュマロほどの柔らかさ。

いまいち強そうじゃないなぁ。

スポア自体は9月5日発売予定ってことだからもう買えるのね。
デモ画像があったので張っておきます。

創ったクリーチャーはこういう世界でサバイバルしていくわけだ。

人間も永い競争の時間を経てようやく今の繁栄があるんだよなぁ。
なんだか地球規模で考えさせられるシミュレーションゲームだ。